アンチエイジング日記 美容健康から更年期障害対策まで

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ホットフラッシュを抑えるには

人間は恒温動物です。つまり外の気温がどんなに変化しても体温は一定です(たとえば爬虫類や両生類は周囲の気温に応じて体温も変化します)。

私たちはトカゲやカエルとは違うのです。私たちの体はホメオスタシス(恒常性)を維持するために一生懸命働いています。

気温が低ければ体は震えますが、筋肉はその動きによって血流速度を速くし、血流が身体の奥深くの組織まで到達するようにして体温を維持しているのです。

気温が高ければ、汗をかいたり体がほてったりします。

発汗は蒸発によって、ほてりは皮膚の表面に血液を集めることで、熱を発散させる作用です。
エストロゲンはこのシステムの重要な構成要素です。

皮膚血管の収縮・拡張を助けて、体温を一定に保つのに役立っています。エストロゲンレベルが低下すると、これがスムーズに働かなくなります。

発汗やほてりの調整がうまくいかなくなり、熱い飲み物やカフェインの摂取、ストレスといった、普段なら体温に大きく影響するはずのない日常的な刺激で、バランスがくずれたりします。

体がまるで熱波に襲われたかのように反応してしまうのです。多くの医師がホットフラッシュにはHRTによって、失われたエストロゲンを補充するのがもっとも有効だと信じています。実際、HRT(ホルモン補充療法)の使用の理由として一番多く使われるのは、ホットフラッシュを抑える効果です。


この主張は正しいと言えます。信頼のおける多くの研究がエストロゲンの補充(単独あるいはプロゲスチン併用)はホットフラッシュの抑制に効果的であることを認めています。


記憶力や集中力の衰えは、多くの女性にとってホットフラッシュよりも厄介です。
ホットフラッシュを抑える対処法